セコム騒動
わが家では防犯にセコムを入れております。
入り口、ドアやマドにはセンサーを設置してあるので、
夜寝るときにはメイン・パネルで「設置」をし、
朝起きたら「在宅」ボタンを押して解除するというのが日課です。
ところがこれが時々騒動を巻き起こすのですね。
セコムしたのを忘れて、うっかり窓を開けてしまう。
すると侵入者ありということで、家中の警報が鳴りひびく。
しばらくするとセコムから電話がかかってくる。
だいたいがうっかりミスだとわかっているからでしょう、
「警報が鳴りましたけど、なにかありましたか。大丈夫ですか。」
「すみません。うっかりミスです。」
同居する嫁さんの母親が高齢なので、
見届け機能もつけてあって、
こちらのトラブルもけっこう起きていますね。
高齢で認知症も進んでいますから、
マドの開閉など、いつやらかすかわからない。
夜中に起き出して、いきなり居間の窓を開けて出ようとしますからね。
するとセコムがけたたましく警報を鳴らす。
もうひとつキッチンには防火用のセンサーも設置してあって、
鬼嫁さんはコキブリ退治のフマキュラーをこれに吹きかけてしまうのですね。
セコムはこれを出火発煙として反応、けたたましく叫びます。
「火事が発生しました。消防署に通報してください。火事が発生しました。火事が発生しました。」
私は、これだけ声高に叫ばれると、ご近所にも聞えてしまうだろうな、
と心配になりながら、セコムからの電話をまちます。
そしてセコムからの問い合わせに、
「すみません。フマキュラーを吹きかけました。ゴキブリが出たもんで」
それにしても、キッチンには防火用にセコムが設定されているのだから、
ガスボンベを持ったときには気をつけてよな、と苦々しく思うのですね。
しかし、セコムについてのいちばんの問題点は、そこにはありません。
実は、セコムを入れたのは、鬼嫁さんの希望だったからなのですね。
わが家は300平方メートルほどのすこし大きめの住宅だったから、
防犯はしっかりやっておいたほうがいいだろう、
とのことでセコムと契約しました。
ところが、夜セコムを設定して、
「安心してお過ごしください」
というメッセージが流れて就寝というのですが、
家中の雨戸は全部開けっぱなしなのです。
「なんでセコムしておいて、雨戸は開けっぱなしなんだよ!」
と私は言うのですが、
鬼嫁さんは雨戸を閉めようとしない。閉めさせようとしない。
「ご近所に このうちは不在と思われたくない。」
「雨戸がしまっていると、陰鬱だから。」
「いちいち閉めるの、めんどくさいから。」
私が閉めると、すかさず鬼嫁さんは開けに行く。
なんでこんないたちごっこになるのよ!
と、その異常さをいぶかっている私であります。
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