薬トラブル 「私の薬 管理しないでよ!」

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わが家の嫁様は若いころから<眠り難民>。

眠りにいたるまでの艱難辛苦が、あわれでかわいそう。

騒音が邪魔をするので耳栓をして、ナイトキャップにコップ一杯の焼酎水割りを飲む。

薬は、病院で処方された二種類2錠。

ところが、最近は薬を飲んで5分もすると、飲んだことを忘れてしまうのですね。

だからまた2種類2錠を飲む。

これでは、オーバードーズならないわけにはいかない。

病院にいってもらってきた30日分を10日で飲んでしまった。

そこで騒ぎ出した。

「薬がない。あなた、もっていったでしょう。どこに隠したのよ」

「私はしらないよ。見てもいないし、触ってもいない。」

かわいそうだから、私の薬をあげたのですね。すると、

「ほら、持ってるじゃない。私の薬を管理しないでよ。」

「管理なんてしてないよ。これは私のだよ。含有量も違うでしょ」

嫁殿は納得しませんでしたね。

「こないだ、薬の管理するって言って、袋二つぶらさげていたじゃない」

これは嫁殿の幻覚です。ありもしないことが見えてしまう。

認知症の場合、薬の管理ができなくなる、とは聞いていたけど、こうして起こるのですね。

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